第二のレオパレス問題
2019.10.17
レオパレスの賃貸アパートが耐火上問題の施工をしていたのは、皆様記憶に新しいと思います。
上場する大手の建築会社がこのような問題を起こすのは稀であり、あまり聞いた事がありません。
しかし、レオパレスに続き他の大手住宅メーカーも同じような問題を引き起きしていました。
詳細については、あまり公開されていませんが以前の新聞記事によると基礎工事や耐火、耐震についても問題があり数千棟の建物が対象になっているようです。
この2社の他にも今後問題が出てくる企業もありそうですが、本質は闇の中なのです・・・
その理由は、第三者の組織が問題を調査していない点にあります。
上記の2社は、自社の調査により数千棟の建物に問題があると発表しましたが、その後、更に倍以上の物件にも問題があると公表したのです。
つまり、自社の調査による甘さが出てしまったのです・・・・
今後、問題個所を修正する工事が行われるようですが、レオパレスの工事費用は500億円を超えるとも言われています。
利益を最優先した施工により、今までの全ての利益を失う結果になってしまった訳です。
今後このような施工が発覚するケースも予想出来ますが、こうした問題を起こした企業の存続は限りなくゼロに近いのは言うまでもありません・・・
建築物を造る上で重要な事は、設計図書に基づいて施工するのはもちろんですが、私は心を込めて造る事が重要だと考えています。
私達は工期を優先したり、利益を優先して建物を造る集団ではありません。
出来るだけ条件の良い日にコンクリートを打設し、雨や風のない日に建て方工事を行い、養生期間が必要な工程にはしっかりとした時間を確保します。
急がず、慌てず、丁寧に住宅を施工すれば良質な家が造れます。
こんなのは当たり前の事ですが、出来そうで出来ていないのが今の建築業界なのかもしれません・・・