何年住めるか?
2019.08.4
木造住宅の耐久性は様々で、どの時期に建築したかによって耐久性が大きく異なります。
例えば、今から50年前に建築された木造住宅はこんな内容の家がほとんどでした。
屋根は瓦葺か鉄板葺きなので、雨漏りの心配がある。
布基礎で床下は土間コンなしの土のままなので、白アリ被害のリスクがある。
断熱材は入っていれば良い方で、グラスウール50ミリ程度の断熱。
開口部はアルミサッシに単板ガラスなので結露する。
換気システムはなし。
南に開口部が多く耐震性に不安がある。
気密性が悪いので隙間風が入り夏暑く冬寒い。
各室の温度差がある。
こうした住宅は1950年以降に建築された木造住宅の特徴ですが、当時は雨風がしのげ家族が幸せに暮らせる住宅でもあったのです。
しかし、住宅の耐久性は低く50年以上の耐久性を確保するには、屋根や外装の改修や耐震補強や断熱リフォーム、水回りのリニューアルなど高額な改修費が必要になります。
では、現在建築されている木造住宅はどうでしょうか?
上記のような問題は全てクリアしている住宅がほとんどなので、50年から100年程度の耐久性はあると感じています。
もちろん住み心地や耐震性、耐久性も著しく向上しています。
高額な改修費をかけてそこに住み続けるか?思い切って新しい住宅を建築するか?
非常に難しい問題ですが、人生100年時代を考えると残りの人生を快適な環境で暮らせる事は非常に重要なのではないでしょうか?
夫婦2人が住む平屋の20坪~30坪程度の住宅なら建築費を抑える事が出来ます。
小さく建てて健康的に暮らせば、大きな古い家の不満からは解放されます。