開口部の設計
2019.07.17
住宅の開口部設計は非常に重要です。
住宅専門誌には、大きすぎる窓を配置した住宅が掲載されているケースがあります。
設計士によっては、庭と建物を一体化させる趣旨で窓を大きく配置するケースがありますが、いくつかの問題点があります。
開口部を大きくとり過ぎた住宅のデメリット
屋外からの熱の侵入が多くなる(夏季)
屋内の熱が逃げやすくなる(冬季)
壁が少なくなるので耐震性が劣る
などいくつかの問題点がありますが、この他にも人が感じる問題もあります。
それは体感温度です。
人が感じる温度は、(室温+室内表面温度)÷2なので、開口部のガラスの面積が多い場合、夏季は暑く感じ冬季は寒く感じるのです。
こうした人が感じる体感温度の事まで考慮して設計している設計士は多くありません。
「どうです!窓が大きくて、カッコイイでしょう~」という建築師もいますのでご注意下さい。
私は上記のような設計師ではなく、住み心地と耐震性を考慮した設計士です。
夏至や冬至の太陽高度を考慮し、夏の日差しはカットしつつ冬の日差しを室内に取り込む開口部設計をします。
バランスよく東西南北に窓を配置し耐震性も高めています。