換気システムの種類によって室内の空気の質が違う
2019.05.10
住宅には24時間換気システムを取付けする義務があります。
換気の種類はいくつかありますが、第一種換気システムか第三種換気システムを採用する会社がほとんどです。
大半の業者は第三種換気システムを採用しており、性能を重視する会社は第一種換気システムを採用する傾向があります。
では、どちらの換気システムも室内の環境に変わりはないのでしょうか?
答えはNOです・・・
第三種換気システムは、強制的に室内の空気を排気し屋外の空気を自然給気しています。
この自然給気は、屋外の空気が直接室内に入るので、夏は暑い空気が入り、冬は冷たい空気が入る仕組みになっています。
これに対し第一種換気システムは、屋外の空気は一旦換気本体の中に入り、排気する空気と熱交換されます。
こうした仕組みにより屋外の空気が直接室内に入りません。
つまり、夏と冬でも室内に入る屋外の空気は外気温ではなく、室温に近い温度の空気が入る訳です。
こうした仕組みの違いにより、微妙ですが室内の快適さが異なるのです・・・
第一種換気システムが勝っているという事ではありませんが、第三種換気に比べると室内の快適さは歴然なのです・・・
しかし、第一種換気システムにもデメリットはあります。
工事に手間がかかるのと、価格が高価である事や給気の配管が汚れるなどのケースも考慮する必要があります。
私達は上記の問題をクリアしつつ第一種換気システムを採用しています。
玄関から玄関ホール、リビングとドアや間仕切りがなくても冬寒くない住宅になっています。
こうした環境を作るには、リビングの暖かい空気を玄関まで移動させる必要があります。
その方法は換気システムの排気グリルを配置するだけです。
この手法を使い、トイレや浴室などもリビングとほぼ同じ温度になります。