断熱・遮熱・排気の3点セット
2019.05.9
これから来る季節は、気温が上昇し室内の温度も高くなるのでエアコンを利用すると思います。
室温が上昇する理由は、開口部(窓)からの熱の侵入がありますが、実は2階の天井裏からの熱の侵入も見逃せません。
小屋裏の温度は夏季になると60℃を超える日があり、2階の天井の表面温度が上昇し室内が暑く感じます。
よくあるケースでは、アパートに住んでいた時に外出先から室内へ入ると「ウワッ!暑いな!」というアレです。
あるいは、夏の夜に暑くて寝苦しい・・・というケースも天井の表面温度が上昇している可能性があります。
こうした問題を解決するには、断熱を強化しただけではダメなのです。
問題を解決するには
断熱+遮熱+排熱の3点セットが必要です。
2階の天井裏に300ミリ程度の断熱材を施工し、その上に遮熱材を張ります。
こうする事で小屋裏からの輻射熱をカット出来ます。
更にその上部に小屋裏の熱気を排熱出来る通気層やスペースを設けます。
この熱気は排熱スペースを通過し、棟にある棟換気から屋外へ排出されます。
こうした空気の特性を生かし排熱や遮熱する事で小屋裏の温度を下げられます。
小屋裏の温度を下げる事が出来れば、2階の天井面に最小限の熱しか伝わりません・・・
快適に生活する為に小屋裏の温度の事まで考えている会社は、そう多くありません。
断熱だけでは快適な室内空間は出来ない!
当社実験棟も300ミリの断熱の上部に遮熱層があり、その上には排熱スペースがあり、屋根の上部から排熱しています。
夏季に2階の室内に入っても暑く感じる事はありません。
もちろん、寝苦しい夜とは無関係の室内空間です。