路地裏の焼き鳥屋
2019.05.8
前回のお話が長くなりましたので、今回は路地裏の焼き鳥屋のお話にお付き合い下さい。
私の会社経営哲学の中にお客様の為に真心を込めて家を造るというのがあります。
ただ住宅を造れば良いというものではなく、心を込めて家を造った結果、お客様に120%満足していただきたいと考えています。
こうした考えの根本には路地裏の焼き鳥屋の論理があります。
ある路地裏の焼き鳥屋は、カウンター10席のみでいつも満席です。
カウンター越しに店主が心を込めて焼き鳥を焼いています。
店に来たお客さんが扉を開けると・・・
「ごめんなさい、今満席なんで少し待てますか?」と店主
「では少し、待ちます・・・」とお客さん
次から次へとお客さんは絶えず、開店から閉店までほぼ満席で1日が終わる日が続きました。
なぜこのような店舗が存在するのでしょうか?
私は、こう考えます
席数が10席と少ない
店員は店主1人のみ
焼き鳥が安くて美味しい
この3点が揃っていると予測できます。
本来、店が繁盛しているなら大きな店舗に移転し、席数を増やして従業員も雇えば売り上げ増、利益増になりますがこの店主は10席のままでいいのです・・・
私はこのビジネススタイルを応用し当社は予約制を取り入れています。
当社で建築希望のお客様には数か月お待ちいただく事になりますが、心を込めて設計し、心を込めて打ち合わせし、心を込めて建築します。
もちろん必要最小限の経費にする事で、建築費をギリギリまで下げる事も出来ています。
少しお待ちいただくという問題もありますが、カウンター10席の焼き鳥屋経営が私の経営哲学の根本になっているのです・・・