過乾燥に注意する
2018.12.23
群馬の中央部で高気密・高断熱住宅を建築する時には注意する点があります。
群馬県の中央部は、北海道や新潟などと違い、雪があまり降らないので湿度が低くなります。
この低い湿度の空気が室内に入ると、更に低い湿度になってしまいます。
これが過乾燥の原因です。
高気密・高断熱住宅は室温をキープ出来るメリットがありますが、計画換気により室内の空気を換気する必要があります。
室内に湿気の発生する洗濯物や加湿器があれば問題ありませんが、室温を20℃前後にキープしようとすると、湿度が40%を切る事もあります。
一般的な高性能住宅にはこうした問題が発生します。
しかし私達は、こうした問題点を解決すべく、第一種換気を採用し室内の湿気を排気する際、換気しながら室内へ戻しています。
また、浴室のお湯を夜間捨てずに風呂のふたを開けておくと、その蒸気が室内へ戻る仕組みにもなっています。
こうした対策でも乾燥する時もあるので、そのような時は室内に洗濯物を干したり、加湿器で対応するようアドバイスしています。
冬季の湿度は50%前後が良いとされています。
40%を切るような乾燥状態では、風邪などのウィルスが繁殖する恐れがあります。
健康的に暮らすには、室温の管理も重要ですが、湿度の管理も重要だと考えています。