起業してから10年間のお話
2018.10.21
今から約22年前のお話ですが、お付き合い下さい。
私が起業したのは、今から22年前で28歳の時でした。
コネなし、知識なし、オフィスもなし・・・何にもない状態から会社はスタートしました。
何をしたら良いか?どこへ行ったら良いか?も分からない状態でスタートしましたが、ある知人の紹介で住宅の受注する事が出来るようになり数か月後から建築が始まりました。
一旦会社のエンジンが動き始めると、次から次へと住宅建築の工事が始まりましたが、設計・接客・積算・経理の全ての業務を私1人で行う必要があったので、1年間に休める日は片手で数えるくらいしかない期間が約10年間続きました。
仕事は忙しいものの、会社に利益が潤沢にある状況ではなく、何とか1年続いた・・・という状況でした。
起業から10年間は、家族を旅行に連れて行く事も出来ず、私の車も妻の車も100万円以下の中古自動車を乗り継いでいました。
もちろん、自分の給料は得ていたものの、会社のお金は少ないので私の給料を会社に入れていた時期もありました・・・
社長の給料はある意味、預り金なので仕方ありませんが、裕福な生活は出来ず給与の大半を会社へつぎ込んでいました。
こうした金銭的・肉体的・精神的にも厳しい期間は10年間続いたのです。
しかし、私には強い信念があったので、毎年元旦には「今年一年猛烈に仕事に取り組んで、自分の命が終わっても構わない!」と自分に余命1年という狂ったような目標を立て、命をかけて仕事に挑んでおりました。
そして、約10年が経過した頃から社員も成長し始めて、仕事を任せられるようになり私も休日を利用して家族を旅行に連れて行く事も出来るようになったのです。
今でも、当時の辛く厳く命をかけた10年間の事は鮮明に記憶しています。
どんなに高い山でも、命をかけて諦めなければ登頂できる!
今の私しか知らない人は言います「会長はいいですね~お休みに旅行へ行けて!」
しかし、私の起業からの10年間を知る人は「当然ですよね・・・」と感じていると思います。
だって、10年間休めなかった有給を今いただいているだけですから・・・