外壁のヒビが入りにくい理由

2018.10.14

当社で造る住宅の外壁は、モルタルを塗った上に塗り壁で仕上げるケースがあります。

一般的には、柱の外側にラス下という木材を張り、その上にアスファルトの紙を張り、ラス網を施工した後モルタルを2回塗ります。

このモルタル下地に塗り壁を2回塗るのがスタンダードな施工方法です。

このような施工の場合では地震などの揺れが発生した際、構造材の動きに追随して外壁も動いてしまいます。

こうした状況では外壁に地震の力がか直接かるのでヒビが入ってしまう可能性が高くなります。

しかし、私達の造る外壁下地は構造材の動きに追随しません。

それは、構造材の外側に50ミリの断熱材を張り、その上から胴縁という木材をビスで固定した上にラス下を張るのです。

こうする事で50ミリの断熱材がクッションとなり構造材の動きに追随しない外壁の下地が完成します。

現実的には地震の時に外壁にも力がかかりますが、構造材の動きに連動せず、断熱材のクッション効果により少し遅れて外壁の下地が動くイメージです。

モルタル下地=ヒビが入る工法と考えるのは10年前のお話です・・・

住宅建築も少しづつですが進化しているのです。

実験棟のような板張りの場合はヒビの心配が不要です。

この板の下には燃えにくい断熱材(イーストボード)が施工してあります。

万が一外壁に着火したとしても下地の断熱材が延焼を防ぐ施工になっています。

最新情報