現場経験者しか分からない事!?
2018.09.3
私は現場で大工の経験を2年間した事があります。
もしも住宅を造る現場での経験がなかったたとしたら、今の家造りはできなかったかもしれません。
例えば、当時大工だった私が構造体の建て方が終了し小屋裏で作業をしていた時はこう感じました・・・
「屋根工事が終了していて直射日光が当たらないのに、小屋裏の温度は何でこんなに高いのだろうか?」
これは、屋根面からの輻射熱が小屋裏へ伝わっている現象であり、断熱で防ぐには限界があります。
夏季の小屋裏の温度は60℃を超える日があるので、断熱はもちろんですが遮熱や排熱も必須になります。
こうした問題を克服する為に屋根面の垂木の下に空気が流れる層を確保できるよう遮熱シートを張ります。
こうする事で屋根面から伝わる輻射熱を反射しつつ、熱気を棟から排熱できます。
更に天井の300ミリ断熱で2階の天井面に伝わる熱を断熱します。
遮熱+排熱+断熱の3点セットがあれば、夏季の屋根面からの熱の侵入は最小限に出来ます。
実験棟の屋根は太陽光発電システムのパネルが設置されているので、このパネルが屋根面を日陰にしてくれるメリットがあります。
更にパネルと屋根面との間に空間があるので、排熱も期待でき屋根面へ伝わる熱を最小限にしてくれます。
そして、屋根面に伝わる熱も遮熱+排熱+断熱によりシャットアウトできるのです。
こうした熱の特性を解析しつつ克服し、県内NO1の住み心地の家造りたいと考えています!