人には適した職業がある!?
2021.02.25:
今から約5年前に当社の社員が退職しました。
この社員は大工になりたいという希望があったので、大工さんにお願いし弟子入りする事になりました。
大工の仕事は肉体的にきつく、このスタッフには向いていないのでは?と私は感じていました。
「大工の仕事はきつくないかい?」
「正直きついです・・・」
「他の職種の方がいいんじゃないのかね?例えば塗装職人さんとか?」
「そうですね・・・」
「ペンキ屋さん紹介してあげるけど、どうする?」
「お願いします!」
という事で私は、ペンキ屋さんの親方に相談し採用してもらう事になりました。
あれから約5年が経過しました。
私の自宅で塗装を直す部分があり塗装屋さんにお願いしてありました。
手直し当日
そこに居たのは、以前当社にいた社員だったのです。
「あれ、親方はいないのかい?」
「はい、今日は私が塗ります!」
「そ、そっかい・・・」
現場で調色し塗装の手直しを行う様子を私はじっくり見ていました。
調色の色合いはバッチリ
養生の方法も完璧
下地の処理も素晴らしい
そして仕上がりを見て私は驚きました・・・
「一人前の塗装職人になったんだ!」
当社の社員時代には上司に怒られてばかり・・・大工になっても仕事がきつくて続きませんでしたが、塗装職人になったら一人前になったのです。
人には向き不向きがあり適した職業があると感じた瞬間でした。
今でも会社の倉庫でこの元社員に会いますが「ペンキ屋はどうだい?」と私が聞くと・・・
「はい、面白いっす!」と笑顔で答えます。
「この人の天職が見つかって良かった!」と感じた出来事でした。