住宅造りは奥が深い
2025.01.2
私はゼネコンに8年間勤務していた時がありました。
ゼネコン時代に建築していた建物は鉄筋コンクリート造や鉄骨造の大型建築物で病院や学校、老人ホームや店舗などが中心でした。
総工費は1憶を超え大型の物件は10憶円近い工事費の現場も担当した経験があります。
1日に100人以上の職人さんが入る大きな現場は朝のラジオ体操から始まり3時の打ち合わせ会議や設計事務所との打ち合わせなどがあり仕事の量は半端ではありませんでした。
私が主に行っていた業務は施工計画・工程管理・施工図作成・設計事務所とのやりとりでしたが、覚えるべき仕事も山のようにあり非常に難しい仕事がほとんどでした。
25歳でゼネコンを退職し木造住宅の道へ足を踏み入れましたが私の頭の中では「木造住宅だろう・・・今までの建築物に比べたら簡単」と考えていました。
しかし木造住宅を建築し始めると「あれ、意外と奥が深くて難しい部分もあるな・・・」と感じました。
あれから28年が経過しますが私が最も難しいと感じる建築物は木造住宅です。
一般的な木造住宅の建築は難しくありませんが高性能住宅となると別次元です。
高性能住宅の勉強は創業時から行っていました。
高気密・高断熱住宅のノウハウはもちろん日射遮蔽や輻射熱についても学んでいます。
温度や湿度、体感温度や気流なども非常に重要な部分であり研究しています。
どんなに知識や技術があっても、驕る事無く1年生の気持ちで高性能住宅に取り組む!