不変の価値
2024.07.16
人が感じる価値観は、その時代によって大きな差があります。
戦後の日本では、雨風がしのげる家であれば十分な価値がありました。
高度成長期には、寝る場所と食事をする部屋が異なれば価値がありました。
バブル絶頂期には、豪華で広い家に価値がありました。
そして現代はどのような家に価値があるのでしょうか?
答えは様々ですが、どの時代にも共通する事は「住宅とは人間が住む建築物である」という事であり、人間がどう感じるか?がキーワードになります。
建築物には様々なジャンルがあります。
美術館やホテル、商業施設や学校、住宅などがそれです。
デザインを重要視する商業施設や美術館などは、それなりのデザインが必要です。
しかし住宅をデザインする事自体、私はナンセンスだと考えています。
印象が悪くない程度のデザインなら問題ありませんが、造り込み過ぎたデザインなど住宅には無用の長物なのです。
そこに暮らす人間がどう感じるか?を追求すれば不変の価値が見えてきます。
住み心地という不変の価値感が
住み心地は30年経過しても変わりません。
もちろん50年後も同じ住み心地です。
つまり、住み心地の良い家は30年後・50年後も同じ価値があると言えます。