どこにお金をかけるのが正解?
2024.02.20
住宅の建築費は高額であり2000万円を超え3000万円近くになる住宅もあります。
「土地が1000万円位で建物が2000万円で出来れば3000万円の借り入れで済むな・・・」と考える人は少なくありません。
しかし、土地は1000万円前後で購入出来たとしても、住宅の価格は年々高騰しており2000万円以内で住宅を建築するには、いわゆるローコスト住宅の会社を選択しなければなりません。
ローコスト住宅を否定するつもりは一切ありませんが、建築主の立場になれば「出来るだけ良質な住宅を建築したい!」と考えるはずです。
良質な住宅の定義はあいまいであり、何をどのように建築すれば良質な住宅になるのかは、建築のプロでも説明出来ないのが現実です。
自社の考えをゴリ押しする会社も存在しますが、話は聞き流した方が賢明です。
私が考える良質な住宅の定義はこうです
断熱性・気密性に優れ、熱ロスの少ない換気を採用し国内トップレベルの住宅性能である
開口部は樹脂のフレームにトリプルガラスを採用している
耐久性のある外壁や屋根材を採用し20年・30年後もメンテナンスが不要である
床材は無垢材かそれ相当の部材を採用している
土台や柱などの構造材に無垢材を採用している
などです。
でも上記の内容を満たしている住宅は良質な住宅になりますが、費用は2000万円で建築出来ません。
しかし、出来る限りコストを抑える方法もいくつかあります。
それは、後で変えられる部分にコストをかけない方法です。
浴室やキッチン、洗面台や便器などは普及品を採用し、内装の壁や天井も普及しているクロスを採用してコストダウンします。
後で変えられない構造材・窓・断熱材・換気システムなどは良質な部材をチョイスするのをお勧めします。
こうして、お金をかける部分とそうでない部分のメリハリをつけてコストダウンすれば、建築費は2000万円を超えるものの3000万円以内で済むでしょう。
また、極力廊下などを減らし建物も面積を小さくする方法もあります。
小さく建てたとしても決して狭く感じない設計の方法もあるので、建築士に相談してみましょう!
大きく建てて広く見せるのは建築師・小さく建てて狭く感させないのが建築士です。
弊社実験棟リビングの広さは8畳です。
リビング8畳では狭いと感じるかもしれませんが実際に実験棟で体感すると・・・
「本当に8畳ですか?もっと広く感じますね」と皆さん言います。
設計次第で小さく建てても狭く感じない方法はあるのです。