経済の状況を肌で感じる
2023.05.30
世界経済は様々な難局を乗り切り現在に至っています。
ベトナム戦争や湾岸戦争などの争いやリーマンショックのような経済的ダメージもありました。
しかし、このような問題や有事が起きたとしても数年すれば元に戻ります。
世界経済はグローバル化しつつ人口は増加傾向にあり経済は右肩上がりを維持出来ています。
しかし、各国ごとにフォーカスすれば日本は人口減少国であり主要な産業も自動車位しかありません。
化石燃料やレアメタルがある訳でもない日本は今後世界で勝負する武器がないようにも感じます。
私は約1年前、現在の経済状況について恐怖感を肌で感じました。
それは
極端なインフレや円安はもちろん、ロシアのウクライナ侵攻、上海の港の封鎖やロシアからの輸入規制などです。
こうした背景により木材やベニヤの価格は上昇し続けました。
私は26年間住宅建築していますが、このような状況は初めてであり驚くのを超えています・・・
安易に価格転嫁すれば顧客満足度も低下する傾向になってしまいますので、出来るだけ価格転嫁したくないと私は考えています。
当然ですが、価格転嫁しなければ利益率は下がり売り上げを何割かアップさせる必要があるので、非常に難しい舵取りになります。
大手企業や中小企業の経営者は価格転嫁により会社の安定経営を継続しています。
確かに正論であり、会社経営者ならば価格転嫁は当たり前の行為です。
しかし、消費者から見ると状況は一変します。
「あの会社の造る住宅の評判はいいけれど、価格が高いから他にしようかな?」
「この会社で建築して満足しているけれど、価格が高いから会社の同僚には紹介できないな・・・」
もしも、そうなってしまったらその会社の未来は明るくありません。