半分は輸入に頼っている
2022.12.26
日本国内で使用される木材の約半分は輸入に頼っています。
残りの半分は国内で伐採される杉やヒノキの木材ですが、人材不足や林業の低迷などにより林業の生産力は極端に落ちています。
一昔前は、「あの山は俺が持っているんだよ!」と山を持っていれば将来の心配がいらない位の収入になりました。
しかし現在では「あの山は・・・」と言ったところで「それが何か?・・・キャンプ場でもやるんですか?」という時代です。
林業が衰退した理由はいくつかありますが、輸入材の比率が低い頃は国内生産の木材需要が高かったので林業がビジネスになりました。
ところが、安価で輸入出来る木材が市場に出回り始めると建築業者も輸入材を採用するようになり、国産材を購入しなくなったという背景があります。
現実的に私達も土台や柱は国産のヒノキを採用していますが、梁や野縁などの部材は輸入材を採用しています。
今後、国内の林業が発展する可能性は低く、現在の木材の調達ルートの変化は見込めないと予想しています。
住宅の床材に使われる木材のほとんが輸入材です。
オークは中国、チークは東南アジアなどが原産地で天井や壁に使う米杉は北米などから輸入しています。
もちろん、世界的な需要の高まりにより価格は高騰しており、以前の価格に比べると2倍になっている木材も少なくありません。