快適に感じない高性能住宅もある!?

2022.11.16

高性能住宅と聞けば「住み心地の良い家でしょう」と感じるかもしれませんが、実はそうでもありません。

 

 

例えば、高断熱・高気密で性能は問題なし、床断熱で第三種換気の住宅があったとします。

 

 

この住宅の性能には何の問題もなく住み心地は良いと予想出来ます。

 

 

しかし、快適に感じるか否か?には少々疑問が残ります。

 

 

第三種換気の場合、屋外の空気を直接室内へ取り込むので、冬季には冷たい空気が給気口から入ります。

 

 

この空気の量は1時間当たり家全体で150M3前後になります。

 

 

150M3とは、1M×1M×1Mの立方体の中に入る冷たい空気が150個分です・・・

 

 

1時間でこれだけ大量の冷たい空気が室内に入る訳ですから、1日で換算すると想像出来ない位の量の冷気が室内に取り込まれる訳です。

 

 

この大量の冷気は給気口から入ると下降気流によって床面付近に滞留します。

 

 

こ冷気が快適に感じない原因です。

 

 

つまり、どれだけ高断熱・高気密で高性能な住宅であったとしても大量の外気を直接室内に取り込んでしまったのでは、快適に感じないのです・・・

 

 

こうした点を見逃している住宅建築会社は少なくありません。

 

 

高性能住宅をアピールする会社があったら聞いてみましょう!

 

 

「1時間あたり、何M3の空気がどのように入りますか?」と・・・

 

快適と感じない高性能住宅もある

2022.11.16

住宅の性能はその家ごとに様々ですが、数値上では高性能住宅であっても快適に感じない住宅もあります。

 

 

断熱性能や気密性能に優れていて、適正な換気システムを設置しても暖房の方法によって快適に感じないのがそれです。

 

 

室内を暖房し適正な室温になっていて、第三種換気で屋外の空気を直接室内へ導く仕組みの住宅の場合

 

 

室温は快適な20℃でも第三種換気により給気口から冷たい屋外の空気が入ります。

 

 

この冷たい空気は下降気流により床面付近に移動するのですが、室温は快適でも床面付近に冷気が滞留する現象が起こります。

 

 

こうした現象は超高気密・超高断熱の高性能住宅でも普通に起こります。

 

 

このような換気の方法では、いくら住宅の断熱や気密性能が高くでも床面付近が冷たく感じるのです。

 

 

この時期に人が快適に感じるには、床面付近の温度と床板の温度が非常に重要になります。

 

 

床暖房で床板自体を暖める方法もありますが、温度を上昇させればさせる程、人は不快に感じるので床板を高温にすれば良いというものでもありません。

 

 

私達は、床暖房まで床板を高温にせず快適に感じる温度に上昇させる床下暖房システムを採用しています。

 

 

この仕組みは、どのような性能の住宅にもマッチする訳ではなく、超高断熱・超高気密・第一種換気でないと交換が発揮されません。

 

 

「床下を暖房すれば良いのだろう・・・」と安易に考える住宅建築会社も存在しますが、それ程簡単なものではないのです。

 

 

今まで26年間、快適な住宅を造るべく試行錯誤と改善を繰り返してきました。

 

改善した箇所は100を超えています。

 

「この方法ではなく、あの方法を取り入れるぞ!」と私が社員に言うと・・・

 

「また、あんな事言ってるよ・・・変えるのは簡単じゃないんだけどな・・・」と感じていたのかもしれません。

 

しかし、私は猪突猛進式で前に前に突き進むのでした・・・

 

 

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