固定概念をブチ破る
2022.04.23
世の中には常識という厄介なものがあります。
住宅建築業界にも家造りの常識があり、この常識に反する家造りは否定されがちです。
私は常識を認識しつつ、全く新しい発想で家造りに挑む建築人です。
さて、住宅の基礎コンクリートの下に何があるのでしょうか?
業界人なら「そりゃ砕石でしょう~」
はい正解です。
しかし、この砕石は必要か不必要か?という問題に即答できるプロはほとんど存在しません。
建築基準法や施行令・木造住宅標準仕様書などを紐解いてもこの砕石についての規定はありません。
つまり、地耐力を有する良好な地盤であれば砕石は不必要なのです。
それを証拠に表層を地盤改良した土地に砕石地業は不要だという見聞が存在します。
では一般住宅を建築する際、地耐力を検査しべた基礎で問題のない土地があったとしましょう。
もちろんこの土地に基礎を造る場合、まず初めにコンクリートの底面である地業を施工する必要があります。
この地業は基礎の耐圧コンクリート厚さを均一に確保する為、平らにしなければなりません。
もしも、ランマーなどの転圧機で土を平に均せれば、砕石を施工する必要ありません。
つまり、砕石の材料費はなし、砕石を均す手間の不要という事になる訳です。
砕石が不要???
住宅建築の常識では考えられない事ですが参考文献を見る限り問題ないのです。
ですが、現実的には土を転圧すると不陸が生じるので50ミリ程度の砕石を敷いた方が施工性はアップするのはもちろん、平らに均すのも簡単に出来ます。
瑕疵保証についても問題はなく、砕石自体に地耐力をアップさせる効果もない事を考えれば、砕石を省くという事は何の問題もないのです・・・
もちろん私は今後施工する物件にこの手法を取り入れる予定です。
1棟で3万円・5万円位のコストダウンが可能になります。
誰も思いつかないことだから価値があります。
私は不必要なものを徹底的に見つけ出し、住宅のコストダウンをしたいと日々考えています。
構造材のトラックの台数を減らしコストダウン
床合板を24ミリから12ミリに変更してコストダウン
基礎の砕石を100ミリから50ミリに変更しコストダウン
(残土の処分費も砕石50ミリ分減るので3M3程度減ります)
たった1万円・3万円・5万円のコストダウンかもしれませんが継続すれば結果は絶大なのです。