住宅建築業界の今
2022.03.7
世界ではロシアによるウクライナ侵攻が問題になっています。
人間の命が戦争によって奪われるという悲惨な状況です。
このような状況下でも私達は住宅建築を継続していますが、今の住宅建築業界の状況がどうなっているのか?をお知らせします。
昨年から続くインフレにより木材価格の高騰が止まらず、数年前に比べると木材の価格が2倍に跳ね上がっている部材もあります。
石油の値段も高騰しており、石油を原料としている断熱材や塩化ビニールなどの樹脂部材も値上げが続いています。
電線に使用される銅の価格も高騰しており、電気配線用のケーブルも高値で取引されています。
この他にもコンクリートや鉄筋、外壁材や内装材なども運賃の上昇により価格が上がり傾向にあります。
つまり、住宅建築に関わるほぼ全ての部材が値上がりになっており、住宅の製造原価が高止まりしている状況です。
私の感覚では、数年間に比べ2割程度上がっているように感じています。
仮に以前は2500万円で建築出来た住宅は、現在3000万円を超えるような価格になりつつあります。
これは、弊社だけの問題ではなく同業他社全てに共通する問題です。
世界でトップクラスの産油国であるロシアから天然ガスや石油が手に入らない状況になった今、更なる部材価格の上昇も覚悟する必要があります。
部材価格の上昇の他にも半導体不足により便器や給湯器などの住設設備が手に入らない建築会社もあるようです。
私達は品薄になる前に建材の納入業者さんに協力していただき、ある程度の数量を確保しているので問題ありませんが、部材が手に入らなければ住宅を完成させる事すら出来なくなります。
部材の高騰や半導体不足による品薄問題は、今後も継続する可能性が高いと予想しています。