健康住宅の定義とは何か?
2021.01.17
住宅建築会社の中には、自社が造る住宅が健康住宅である事をアピールするケースがあります。
では、健康住宅の定義とは何でしょうか?
一般的には、夏涼しく快適に過ごせ、冬暖かくヒートショックなどの心配のない住宅という考え方があります。
しかし、上記のような曖昧な表現だけで本当に健康に暮らせるのか?という問題に対しては疑問が残ります・・・
私達も自社が建築する住宅が健康住宅である事を告知していますが、健康住宅の定義はこう考えています。
各室の温度差が少なく心筋梗塞や脳卒中のリスクが軽減できる
床が冷たくないので体温の低下を防ぎ免疫力を向上させる
結露しにくいのでカビやダニの発生がなく喘息系の疾患になりにくい
室内の空気が24時間計画換気によりクリーンである
石油やガスファンヒーターを使用しないので一酸化炭素の発生がない
などがあります。
こうした室内環境を作るには、暖房器具を数多く取付けるか断熱と気密を極限まで高める方法があります。
暖房器具を数多く取付すれば快適な室温はキープできますが、極度な乾燥になるので相当量の加湿をする必要があるのはもちろん、暖房にかかる光熱費も驚く程高額になってしまいます。
これに対し、断熱や気密性能を極限まで高め、最小限の暖房器具で家を丸ごと暖房出来れば理想の室内環境になります。
もちろん、加湿は必要ですが暖房にかかる光熱費は最小限に抑えられます。
約38坪の実験棟は、床下に1台のエアコンを設置し暖房する事で家を丸ごと暖房出来ます。
一般的な住宅展示場のように数多くの暖房設備を設置していないので「暖かい~」という感覚はありません。
「寒くないんだけど・・・何で?」という不思議な感覚です。