気密測定をしない業者がほとんど!?
2020.05.1
高気密・高断熱住宅は書いて名の通り断熱性と気密性が高い住宅です。
では、どの位の断熱性能なら高断熱住宅なのでしょうか?
この問いに対し答えられる人はいません・・・
その理由は高気密住宅には定義や基準がないのです・・・
グラスウール100ミリや発泡ポリスチレン50ミリの一般的な断熱で高断熱と主張する会社もあれば、その2倍の断熱性能の会社も高断熱と主張します。
また、気密についても高気密住宅と主張している会社のほとんどが、どの位の気密性能を有しているかの検査をしていません・・・
検査とは気密測定の事ですが、私達は施工した全ての物件について気密測定し、その住宅がどの位の気密性能になっているかを検査します。
高気密住宅と主張しながら気密測定をしない会社はこんな理由で行わないのかもしれません。
高気密住宅と主張しているが、実はモデルハウスの数値であり、実際に造る住宅は気密が良くない
気密測定にかかる費用が外注すると約4万円かかるので測定していない
気密測定器を自社で購入すると約200万円かかるので購入する気がない
など様々な理由があると予想出来ます。
高気密住宅と主張しながら数値化出来ないという事は、ある種のまやかし的な部分があります。
しかし、この業界では根拠のない住宅があたかも高性能住宅であるかのように建築されているのも事実です・・・
本気で本物の高性能住宅を造るなら、「これ以上の断熱は無理です・・・」位の気持ちで高断熱化し、1棟1棟気密測定し気密性能を数値化する必要があります。
私達の常識は建築業界では非常識なのかもしれませんが、いづれメッキが剥がれるまやかし住宅と、いぶし銀に光る本物の住宅が明暗を分ける時代が来ると信じています。
私達が造る住宅の気密性能の平均値は0.5CM2/M2です。
(一般的に高気密住宅と言われている住宅は、2.0CM2/M2なので、0.5という数値は一般的な高気密住宅の隙間の1/4しかないという事になります)
実験棟の床面積は約38坪なので125M2となり、125M2×0.5=62.5CM2の隙間(家全体の隙間)しかないという事です。
62.5CM2は、直径約9センチのボール1個分の隙間が家全体にあるので、高気密である事が証明されます。