なぜ大型の建築物ではなく注文住宅を造るのか?
2020.03.14
私が28歳の時、平成8年11月1日にオカケンホームを起業しました。
起業する前は、ゼネコンの現場監督をして約8年間修業し、その後2年間現場で大工の職人となり仕事を学びました。
起業したての頃は、ゼネコンが手掛ける大型建築物の大工工事を請け負ったり、ハウスメーカーの大工工事だけを請け負う、いわゆる下請け大工会社でした。
そのような業態で約1年経過したたある日、事件は突然起こりました!
「〇〇ホームが倒産したらしいよ・・・」
〇〇ホームとは、私達が仕事をいただいていたあるハウスメーカーだったのです。
この会社が倒産し月末に入金のあるはずの大工手間250万円は入金される事はありませんでした・・・
私はこの時「下請けではダメなんだ!俺は元請になる!」と一念発起し住宅造りの元請になる事を決意したのです。
住宅建築ではなく、大型の建築物を施工する会社の選択もありましたが、私が選んだのは住宅建築業だったのです。
実は、この事件が起こる1年位前から日本全国のハウスメーカーに資料請求し、住宅造りに対し研究していたのです。
そして、住宅建築へ一歩踏み出したのです・・・
右も左もわからないまま歩き始めて約3か月が経過しました。
そしてある日、知人から住宅建築する人を紹介していただき、第1棟目の建築がスタートしました。
とこんな感じで始まったオカケンホームですが、元はお金なし、コネなし、実績なし・・・の何にもない所からのスタートでした。
あるのは、熱い情熱と若さだけだったような気がします。
どんなに厳しい状況下であろうとも、諦めなければ道は開ける!
あれから23年が経過しましたが、あの会社の倒産劇がなければ今のオカケンホームは存在していなかったかもしれません。
当時の250万円という大工手間の損失は、大きな痛手でしたがドラマはそこから急展開しました。
ピンチはチャンス!というよりは、ピンチをきっかけにチャンスにするのが正解なのかもしれません。
どんな状況下でも物事を前向きに捉えると現実はドラマティックに展開するものです。