10年後の住宅の姿に気づかない建築師と注文者
2022.03.14:
10年ひと昔と言いますが、10年が経過すると世界が様変わりしているケースがあります。
例えば、インターネットが普及し始めた頃は「インターネットってのがあるんだって・・・パソコンで見られるらしいよ!」とこんな風に記憶しています。
しかし時が経過するにつれ、ネットショッピングや旅行や食事の予約なども出来るようになったのはもちろんスマホの普及も追い風になり、フェイスブックやツイッター、インスタグラムやユーチューブが物凄い速度で普及しました。
2000年代に入ってからはインターネットにより世の中が大きく変化した経緯があります。
では住宅が今後10年間でどのように変わるのでしょうか?
旧スタンダードの住宅を今までと変わりなく提案する業者も存在します。
しかし、旧スタンダードの住宅は車に例えれば、マフラーから黒い排気ガスを出しながら走っているようなものでありプロがお勧めすべき住宅ではありません。
知識が乏しく良識のない建築師は、今までと変わりない旧スタンダード住宅を提案するのでしょうが、知識や良識のある建築士ならニュースタンダードの住宅を勧めるのは間違いありません。
どんな住宅を勧める会社なのか?を冷静に見る必要があるのかもしれません・・・
私は建築士の立場から現在の住宅建築業界の状況を鑑みると、知識のない業者と知識の乏しい注文者がいる以上、旧スタンダードの住宅が普及するのは止められません。
ニュースタンダードの住宅を知ってもらうには、知識のある建築業者や建築士が中心になり行政の力も借りつつ告知活動をするしか方法はありません。