基礎の中が水浸し
2025.05.10
以前、ある業者さんから聞いたお話です。
他社の新築住宅工事が終わり最後に床下のチェックをしていた時の事でした。
床下に入り、諸々の確認をしていると家の端が広範囲で水浸しになっていたそうです。
給水管のジョイント部分などからの漏水かと思い確認をしても水漏れは無く不思議に思い、外に出てみると擁壁に囲まれた敷地内に雨水が溜まっていたそうです。
少し基礎の周りを掘ってみると基礎の耐圧盤と立上りの隙間から水が家の中に侵入している事が分かったそうです。
家の周りに溜まっていた水をかき出し、基礎の中の水も雑巾で綺麗にして対応したそうです。
その後、水が入らない様に基礎立上りの外周部に左官屋さんがモルタルを薄く塗って仕上げお引き渡しをしたそうです。
この対応でも数年は問題ないと思いますが、薄く塗ったモルタルはいつかはヒビなどが入り、そこから水やシロアリなどが侵入してしまう可能性は否めません。
どこの建築屋さんもそのような造りなのか?と聞くと「オカケンさんの様に基礎の一体打ちをしている建築屋はほとんどないから、最後に基礎の立上りの仕上げが違うくらいで皆そんな感じだよ」と教えてくれました。
基礎の一体打ちは強度を上げるだけでなく、水や虫の侵入も防ぎ、余計な表面の仕上げも不要となります。
基礎の造りは方は、皆がそのやり方だから良いというものでもない気がしますが。。。
日本の住宅は世界的に見ても寿命が短いと言われるのは建築会社が真剣に耐久性や住んでいる人の事を考えていないのが原因の様な気がします。
「基礎が大切」とよく言われますが、住宅の基礎がそんな造りでは他の部分も心配になりますね。
当社では「これなら絶対に大丈夫!」と自信をもって住宅を造っています。
家を造るという事は実家を造るという事です。
しっかりとした実家を造れば、子供や孫の代までずっと受け継ぐことが出来ます。
金額も大切ですが、長持ちすることはもっともっと大切なのです。
tanaka