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木の良い香り

2024.05.17

初めて来社されたお客様より、会社へ入ってすぐに「木の良い香り」がしますね!と言われました。

 

正直、私達は毎日会社で仕事をしているので「木の香り」を感じなくなっていますが、確かにお客様からは言われることが多いです。

 

その方とお話をしていると、他社のまだ新築して間もない家の見学に行った際には「木の香り」は一切せずに化学的な臭いがしたとおっしゃっていました。

同じ家でも使っている材料や工法により室内の匂いは全くの別物になります。

 

当社では土台、柱は全てヒノキ材を使用しており、室内側の断熱材は羊毛を使用し、外から取り入れる新鮮な空気を床下へ入れ、その空気はヒノキの土台や柱のある壁内を経て羊毛断熱材の表面を這う様に2Fまで上がって行き、所々から室内へ入って来ます。

その為、木の香りなどが室内にまで届くのだと思います。

室内も無垢材など本物の素材を豊富に使用する事が多いので、より良い香りがするのかもしれません。

 

最近では土台や柱など安いホワイトウッドやレッドウッドなどを使用し薬剤を塗布したり、浸透させたりしてシロアリ対策をしていますが、本来は木自体がシロアリに強い素材を使えば良いだけの話だと思います。

安く抑える為に、わざわざ弱点をつくり出し、それを補う為に体には良くないだろう薬剤を使用して補うという方法は個人的には納得ができません。

 

この事務所は18年前に建てられましたが、今だに「木の良い香り」がします。

本物の素材に勝てるものはなかなか無いのではないでしょうか。

 

 

本物の素材は時を経たら劣化ではなく変化をします。

 

それを味という人もいます。

 

デニムや革ジャンやブーツのように経年変化を楽しめる家が私は好きです。

 

tanaka

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