現在のウッドショックの状況
2023.03.3
コロナ禍の影響で米中の住宅需要増加や世界的なコンテナ不足等により輸入木材が高騰するウッドショックが起こりました。
2021年3月頃から急激に木材価格が高騰したウッドショックですが、今現在はどうになっているのかについてご説明していきます。
ウッドショック前の木材(構造材合板等)を0とした場合、ウッドショックで一番金額が上がった2021年夏頃で約3倍と言われていました。
当社では企業努力や業者さんの協力もあり2.4~2.5倍の価格になっていました。
そこから2021年末まで高止まりを続けていましたが2022年に入り少しずづ価格が下がり、今年に入り急速に価格が落ち着いてきた様に感じます。
現在は1.5~1.7倍といったところでしょうか。
とはいえ、2020年と比較するとまだまだ高値であることには変わりありません。
アメリカでは住宅ローン金利上昇で住宅着工棟数が減り木材価格は下がってきていますが、輸入価格は円安の影響もあり、なかなか下がりきらない状況です。
また構造材を加工販売しているプレカット屋さんにも、未だに高値時に購入した木材在庫がある状況です。
では今後はどうなるのかと言うと、正直先が見えないというのが実情です。
住宅価格全体を考えると、今年始めにも石油関連建材の値上がりが多数ありましたが、木材価格の下落の方が強く昨年と比較すると安くなっています。
日本の住宅ローン金利はというと、未だに最低水準が続いていますが、3~4年後から徐々に上がっていくのではという予測データも出ています。
今年、来年あたりは国の補助金もあり家を建てるのであれば良い時期なのかもしれません。
世界が急速に変化をしている時期でもありますので、建築タイミングの見極めが非常に難しのは否めません。
tanaka