ウッドデッキも造り方は様々
2023.03.31
よくウッドデッキはすぐに腐ってしまうので、定期的なメンテナンスが必要ですよね?と聞かれる事があります。
半分正解で半分不正解だと思います。
イニシャルコストを削って安く造れば、定期的なメンテナンスをしていても10年以内には腐り始めます。
しかし、ある程度イニシャルコストを掛けてしっかりと造る、メンテナンスを一切しなくても20~25年以上も腐ることはありません。
ではしっかりと造るとはどういったことなのでしょうか。
まずは、ウッドデッキの下についてです。
費用を掛けずにやる場合は土のまま束石を設置する場合や砕石を敷いてやる場合もありますが、ベストなのは土間コンクリートを施工する事です。
一見無駄な様に感じますが、実はすごく大切です。
下から上がってくる湿気を防ぎ、デッキ下が虫などの住処になるのも防いでくれるので、下地が長持ちします。
次に雨に掛からない様に設計する事が大切です。
どんなに良い材料を使っても雨ざらしになってしまうとウッドデッキは長持ちしませんので、適切な屋根(下屋)を設け、その下に納まる様な設計が大切です。
もし、どうしても奥行の大きなウッドデッキが欲しい!という事であれば雨に濡れる部分の下地をアルミなどの木材以外の材を使い、仕上げ材も樹脂などが混ざったハイブリッド木材などを使用すれば良いと思います。
但し、金額はかなり高くなってしまうと思いますので、そういった際はタイルデッキにしてしまう事をおすすめします。
最後に仕上げ材ですが、杉や松などの柔らかい木材は使用せずに当社では「アイアンウッド」などと呼ばれる非常に硬く、水に沈むような密度が高い木材を使用しています。
虫に強いのはもちろん、ほぼ腐らないと言っても過言ではないくらい耐久性があります。
その為、塗装も必要ないのでメンテナンスが楽ちんです。
但し、下地は予算を抑えるために杉などを使ったり、雨に濡れる可能性がある部分については米杉を使用しています。
そして下地木材のジョイント部分にも雨水が入り込まない様に防水処理の一工夫もしております。
なお、固定するビスは専用のステンレス製の物を使用していますので木材への食いつきが良く、高耐久です。
通常ウッドデッキの下は40センチくらいの空間ができます。
そこを有効に使う為に、開口あけて蓋を設け、庭のお手入れ用の道具などたくさん収納できるように物置として活用しています。
上記の様にしっかりと造れば長年に渡ってメンテナンス手間も掛からず、ウッドデッキライフを楽しめます。
ウッドデッキは完全に家の外でもなく、中でもない様な特別な空間です。
アイデア次第で生活を楽しむバリエーションを増やしてくれるのは間違えありません。
ウッドデッキにもとことんこだわるのがオカケンスタイルです。
tanaka