何かが違う
2021.04.17
以前オープンハウスを行ったお宅へお客様をご案内した時のことです。
一通り室内を見て頂いた後にお客様から言われた事で「他のメーカーの住宅と何かが違う」と言われた事がありました。
具体的には見た目で感じる事の様ですが、何が他社と違うのか分からないとおっしゃっておりました。
私も「うーん。。。」と首を傾げて、何なのかなーと悩みましたが
1つ1つ紐解いてお客様と一緒に見ていく事にしました。
・壁の角の納まりがRになっていて巾木がとがっていない
・床や天井の羽目板など張り始めと終わりの幅がほぼ同じ寸法になっている
・タイルの割り付けがしっかりと考えられていて目地とコーキングの色なども合わせてある事
・レースやカーテンが自然の素材で出来ており寸法も丁度よく柔らかい雰囲気を与える点
・照明の配置や照度がよく考えられている事
・スイッチ、コンセントにしてもお客様のこだわりが感じられる点
・各所の納まりがしっかりと考えられており無理な納まりになっていない点
そして何よりシンプルでやり過ぎていないデザインである事
などをご説明させて頂きました。
お客様は「確かに細かい部分がとてもしっかりと考えられていて、なんか柔らかい雰囲気が良い!」とおっしゃっておりました。
内装は細かい部材の納まりや色や質感がうまく調和して初めて まとまりのある心地のの良い空間 となります。
実はパット見では分からない工夫やこだわりが色々なところに散りばめてあり、それが何となく「何かが違う」と感じて頂けたのかもしれません。
大工さんを始め、たくさんの職人さんがリレーの様にバトンをつなぎ1つの家が出来上がります。
自分の仕事の事だけを考えていても家は出来上がりますが、それではお客様が何かを感じて頂けるような家を造るのは難しいかもしれません。
担当者がしっかりと仕上がりをイメージして職人さんと連携を取って臨機応変に対応する。
そして会社と職人さん、また職人さん同士の信頼関係がある事でなせる業なのだと思います。
tanaka