用途地域
2019.05.27
土地には用途地域が定められている所があり、建築できる建物の種類や用途の制限などのルールがあります。
用途地域は「住居系」「工業系」「商業系」と3つにわかれていて、さらにそこから細かく12種類に分かれます。
間取りを考える上で一番頭を悩ます地域が「住居系」に属される「第一種低層住居専用地域」です。
これは低層住宅の良好な環境を守る地域なので、隣地の日照確保・隣地との建物の距離や高さなどを考えながら設計しないといけません。
そうなると土地の形状や道路位置により、プランに制限が出ることがあります。
通常でしたら、建物は北の敷地境界ギリギリまで寄せて家を建てたいのに、北側のお家への日照を確保する為に、自分の家を南へ少し寄せて建てないといけなかったりする事があります。
また、建ぺい率(敷地面積に対して建てられる建築面積の割合の事)が低いと1Fの各部屋をもう少し広くとりたかったのに制限があって広げられない・・・という事もあります。
また自治体によっては+αの制限もあるので、第一種低層住居専用地域で建築する場合は慎重にプランをしていきます。
ただ、この地域でのメリットは閑静な住宅街の中に住めるということです。
高層マンションも建つ事はないし、大きな店舗ができる事もありません。
第一種低層住居専用地域でも、土地の形状によっては太陽光をたくさん載せたこのような片流れの建物も建築可能です。
気に入った土地が出たら、実際に理想通りの家が建てられるのか、建築会社に相談してみるのもお勧めです。
Arai