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残クレ住宅ローン?

2025.12.20

マイホームを考える人が知っておきたい新しい選択肢として

最近は「家が高くなりすぎて、マイホームの建築は難しいかも…」そんな声を耳にします。

実際、国土交通省のデータによると、住宅取得時の平均借入額は約20年で2倍以上に増え、年収に対する借入比率も大きく上昇しています。

そんな中、2025年12月、国が後押しする“新しい住宅ローン”として話題になっているのが「残価設定型住宅ローン(通称:残クレ住宅)」です。

「残クレ」と聞くと車のローンをイメージする方も多いかもしれません。

✔ 将来の下取り価格(残価)をあらかじめ決める
✔ その分を除いた金額だけを分割返済
✔ 月々の支払いを抑えられる

という仕組みです。

これを住宅ローンに応用したのが、今回、国が普及を後押しする「残価設定型住宅ローン」です。

住宅の場合は、こんなイメージです。

  • 住宅価格:3,500万円

  • 将来の想定売却価格(残価):1,000万円

  • 実際に分割返済するのは:2,500万円分

※ただし、金利は3,500万円全体にかかる点がポイントです。

借り主が亡くなった場合や住み替え時には、住宅を売却して残価分を回収。
もし残価分を自分で支払えば、そのまま住み続けることも可能です。

メリットとしては

  • 子育て期の家計に余裕が生まれる

  • 教育費・車・旅行などにお金を回しやすい

「今の暮らし」を大切にしたい世帯には、魅力的かもしれません。

老後の選択肢として

  • 住み替え

  • 売却して資金化

  • 残価を払って住み続ける

将来のライフスタイルに合わせて柔軟に選べる点もポイントです。

逆にデメリット・注意点もきちんと知っておく必要があります。

⚠ 金利は「借入総額」にかかる

返済しない残価分にも金利がかかるため、総支払額は増えやすい傾向があります。

⚠ 家の価値が下がるとリスクになる

将来、想定よりも住宅の価値が下がると、

  • 売却しても残価を下回る

  • 差額を自己負担する可能性

が出てきます。

⚠残価を支払うのは老後になる可能性が高い

残価を支払うタイミングは、70歳前後など老後になるケースが多いのが現実です。
収入が年金中心になる時期に、「住み続ける・売却する」判断を迫られる点は注意が必要です。

残クレ住宅は、今の月々だけでなく老後の暮らしまで考えて選ぶローンということです。

このような事から、残クレ住宅ローンは「誰にでもおすすめ」ではありません。

ただ、

  • 家計を守りながら

  • 性能の高い家に住み

  • 将来の選択肢も残したい

そんな方にとっては、きちんと理解した上で使えば、有効な選択肢と言えるかもしれません。

前提として長期に渡りしっかりとした家でないといけないという事になります。

その為、長期優良住宅や耐震等級3などに該当するように造っておく必要性を感じます。

これから家を建てる事を検討している方は頭の片隅に入れておいても良いのかもしれません。

tanaka

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