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ローン金利が上がったらどうなる?

2024.03.22

先日、日銀のマイナス金利政策を解除する事が決定したニュースが飛び込んできました。

では住宅ローンにどの様な影響があるのでしょうか。

 

おそらく今後も変動金利は極めて低金利の状態が続くだろうと考えている専門家が多いようです。

その為、変動金利で現在借り入れをしている方はすぐに固定金利の住宅ローンに切り替えなくても大丈夫です。

住宅ローン利用者の多くは月々の返済額が一定になる「元利均等返済」を利用しますが、この性質上、35年の住宅ローンを組む場合は最初の10年で利息総額の半分を支払うことになります。

より利息総額を抑えるためには最初10年に少しでも低金利のローンを使うことが肝心であり、低金利が提供されている変動金利が理にかなっていると言えます。

 

もし仮に今後、大幅に金利があがったらどうなるのか?と心配される方もいらっしゃるともいますが、変動金利を選んだ場合は一般的に借入後から半年に1度の金利の見直しがあります。

仮に金利が上昇したとしても、すぐに毎月の返済額が増えるわけではありません。

 

住宅ローンの変動金利に、多くの金融機関では、「5年ルール」というものを定めており、金利が上昇しても、5年間は毎月の返済額が変わらないという「ルール」があるためです。

さらに、5年経過後の6年目からの毎月の返済額は、今までの返済額に対して125%の金額までしか上げることができないという「ルール」も多くの金融機関では、定めています。

例えば、元々の毎月の返済額が10万円であれば、金利変更時の毎月の返済額は12.5万円が最大金額になる、ということです。

これは大幅に毎月の返済額が変わらないようにするための規則であり、「125%ルール」と呼ばれています。

その為、極端な返済額の増加はないという事になります。

※5年ルールと125%ルールが適用されていない場合もございますので、詳しくは借入金融機関にお確かめ下さい。

 

ただし、住宅ローンの5年ルールにはデメリットもあります。

5年ルールや125%ルールで毎月の返済額が変わらなかったとしても、住宅ローンを返済期間中に完済する義務は免れません。

上昇した金利のために生じた未返済分は、住宅ローン契約の終盤に返済を求められます。

これらのルールによってあと倒しした結果、予想以上の金額の請求があるかもしれないのです。

5年ルール、125%ルールはその時点で一時的に「急激な変化」を抑制するための仕組みであって、「総返済額を減らす」仕組みではありません。

その為、このようなデメリットがあるということは覚えておきましょう。

毎月の返済額が急激に変化しないとはいえ、住宅ローン金利の動向は今後も注視しておく必要がありそうですね。

 

tanaka

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