トップライトと雹
2022.08.12
先日、OBのお客様よりトップライト(天窓)について、雹対策で何か出来る事はないですか? と問合せがありました。
例えば既存のガラスの上に何か透明なものなどでカバーしたり、金網のような物を設置したりする事が思い浮かびますが、今までやった事もなかったので、あらためて色々と調べてみました。
当社で使用しているトップライトはベルックス社製の物で北欧デンマークの会社です。
75年の実績があり現在では世界40ヶ国以上で販売されています。
日本では日本ベルックス社が製品を販売しており1981年に設立以来、30年以上にわたり、国内唯一の天窓(トップライト)専門メーカーとして活動しているそうです。
さて、雹についてですが
降雹が多いオーストラリアで天窓の安全性を検査する為の撃ち込み試験が行われたそうです。
オーストラリアでは雹の被害がとても深刻で2018年12月には最大80mmの雹が降ったそうです。
ベルックス社製の天窓のガラスはすべて強化ガラスになっていますが、実際はどうなのでしょう。
雹の撃ち込み試験はガラスの中心部だけではなく、四隅や一度撃ち込んだ箇所に複数回撃ち込んで状態を見るものでした。
試験について
・雹の数:32個
・雹の最大直径:~72mm
・雹の最大重量:~180g
・雹の撃ち込み速度:時速172km
70mm以上の氷の大玉がメジャーリーグ大谷さんのストレートよりも早い速度でガラスに何度も撃ち込まれましたが、ガラスのダメージは 傷1つなし という結果だったそうです。
この様にあらためて調べてみて、日本で想定される雹くらいではトップライトのガラスは割れないという事が分かりました。
お問合せを頂いたお客様にはその旨をご連絡させて頂き、納得して頂けました。
不安な事などがあれば、いつでも連絡が取れてやり取りが出来るお客様との関係性はとても大切だと思います。
家は引き渡しをした後がとても長いですからね。
tanaka