増税後はどうなるの。
2019.07.20
皆さまもご存じの通り今年の10月1日に消費税が8%から10%へ増税となる予定です。
では、とても高価な買い物である住宅はどのような対応になるのでしょうか。
まずは8%が適応される条件として
・住宅の引き渡しが2019年9月30日までに完了すれば、消費税は8%となります。引き渡しが2019年10月1日以降の場合は消費税が10%です。
・注文住宅の場合に限り、請負契約が2019年3月31日までに完了していれば、引き渡し時期に関わらず消費税は8%となります。
上記に当てはまらない場合は消費税は10%となる見込みです。
仮に税別2,500万円の家の場合
消費税8%=2,700万円
消費税10%=2,750万円
その差は50万円になります。
現在までに分かっている経過措置についてまとめてみましたので、ご紹介します。
①すまい給付金について
8%の場合は年収額の目安が510万円以下の方でないと給付金を受けられませんでしたが、増税後は年収額の目安が775万円以下までとなります。
また給付基礎額が最大30万円が50万円に引き上げられます。※20万円アップ
②住宅ローン減税について
現行の控除期間を3年延長(10年→13年減税)控除期間が延長になります。
毎年年末時の住宅ローン残高(上限4,000万円)の1%を所得税額から控除し、控除しきれない額は個人住民税額から控除する。
仮に2,750万円借り入れ35年ローンを金利0.7%で組んだ場合の増税後の差額は。。。
総支払額約31,000,000円で10年後の残高はおおよそ22,000,000円ですのでそこから3年間延長になりますのでざっくり60万円くらい控除される計算になります。
③新たなエコポイント制度創設
一定の基準を満たした家について最大で35万ポイントが受けられる制度で、付与されたポイントは1ポイントあたり1円相当の様々な商品等と交換できます。
交換できる具体的な商品はまだ公開されていませんが、分類だけは公表されています。
なお、商品券や即時交換(追加的に実施する工事費への充当)は対象外となっているようです。
総合的にみると増税後の措置が手厚くなっており、増税分以上に得をするように思えます。
年収額や借入額、返済期間などにより異なりますので詳しくは各専門のHPをご覧になるか、担当者までお問い合わせください。
経過措置については何年も続く訳ではありませんので、ご注意ください。もしかしたら今の時期に家を建てるのが得なのかもしれません。
tanaka