釘にもこだわる
2023.08.18
当社ではベベルサイディングを取り付ける際に使用している釘にもこだわりがあります。
数年前まで使っていたクギも普通のクギではなく、ステンレス製のスクリュー釘の塗装品でした。
このクギの特徴は
ステンレス製なので錆びにくい。
またスクリュー 形状なので、打ち込む時に回転しながら刺さっていきます。その為、木が反ろうとしても釘がまっすぐ抜けなくなり、普通のクギより抜けにくくなります。
材質がステンレス製の場合は素地のまま使用する事が多いですが、表面を塗装する事で塗膜が滑りにくく摩擦を発生させる効果があります。
しかし、べベルサイディングの中には強烈に反りが強い物があり、稀に反りの力に負けてしまう場合がありました。
そこで、ベベルサイディングを購入している会社へ相談し、オリジナルの釘を作成してもらいました。
何度かお断りされましたが、そこは粘り強さで交渉を繰り返し、1年近く試行錯誤をしてようやく出来上がりました。
こちらがその釘です ↓
現在採用している釘の特徴は
スクリューの種類を変更し、少しスクリュー表面と先端に凹凸を付けました。釣り針の返しの原理で刺さったら抜けにくい形状です。
さらに、二段階のスクリューにし、スクリューに間隔を空けることで一定の回転では回らなくなり抜けにくくなっています。
イメージ的にはダブルナットに近い感じですね!
最後にクギの頭の裏を六角形にしたことで初動時に回転しにくいよう工夫してあります。
この釘に変更した事で、木の反りによって釘が抜けてしまうような事例はなくなりました。
お客様の声をしっかりと受け止めた事によって、このような釘が生まれたと言っても過言ではありません。
「熱意があれば人は動いてくれる」という事を体感した出来事でもありました。
tanaka