卒FIT ②
2021.11.13
昨日に引き続き卒FITのお話です。
2つ目の蓄電池を設置するプランについてですが
まず、設置費用が120~140万円程度掛かります。
日中余った電気を蓄電池に蓄えておいて夜に使用するというスタイルです。
また、深夜の安い電力を蓄えて高い時間帯に使用する事も出来る様です。
災害時などには日中晴れていれば太陽が沈んだ後も一定の期間であればその電気で生活が出来るメリットもあります。
では、肝心な経済的に得をするかという点について
補助金などは自治体によっては出るところもある様ですが、現状はほとんど出ない様ですのでイニシャルコストはとても高価です。
では元をとってプラスになるのかという点ですが、太陽光の余剰電力を蓄電および放電を行い、電力会社からの電気を極力買わないようにしたとして
月々2,000円~2,500円のメリットに留まります。
少なくとも回収までに40年以上かかる計算になります。
しかも、蓄電池は年々劣化し蓄電容量が減っていく為、実際には元を取る事は不可能かと思います。
これから近い内に劇的に蓄電池が安くなる事はなさそうで、徐々に設置するユーザーが増え、蓄電池を造る工場などのインフラが整備されていくにつれて徐々に安くなるのではと言われています。
もう一つの案とすると電気自動車を購入するというプランもあるのではと思います。
電気自動車はクルマとしてだけではなく、バッテリーを蓄電池として蓄えた電気を家庭で使用する事も出来ます。
しかも、一般的な定置型蓄電池(6~10kwh)に対し大容量(20kWh〜60kWh)。
また、災害時などでガソリンの配給が途絶えても、電気の力だけで電気を運ぶことができます。
※電気自動車と家を接続する為にはV2Hの設置が必要です。(おおよそ100~150万円)
この案がダントツでイニシャルコストは高いと思いますが、経済的なメリットも一番高いのではないでしょうか。
※複雑なのでシュミレーションは省かせて頂きます。
現在は電気自動車も中古市場で30万円台くらいから売りに出ておりますので、検討の余地があるのではと個人的には感じております。
今後は太陽光+V2H+電気自動車がスタンダードな時代になるのかもしれません。
tanaka